数字は嘘をつかない。広島市内の人口移動データを紐解くと、若い子育て世代の転入超過において同エリアが圧倒的な存在感を示し続けている理由が鮮明になる。教育環境の充実度はその最たるものだ。
公立小中学校のレベルの高さに加え、塾や習い事の選択肢の豊富さが親世代の安心感に直結している。さらに、安古市や祇園といった歴史ある住宅地では、歩道の拡幅や防犯カメラの増設など、歩行者目線の安全対策が徹底して推進されてきた。「子どもを安心して歩かせられる街」。その至極当然でありながら困難な課題に対し、行政と地域コミュニティが長年かけて作り上げたインフラが、いま強力なブランド力となって実を結んでいる。