外部から見ればエリート集団の要塞のように映る武蔵野研究開発センタですが、日々の研究生活を支える構内環境の評価はどうでしょうか。現役所員や出入りする取引先関係者の証言を突き合わせると、現場ならではのユニークな日常が浮き彫りになります。
所内の大きな楽しみとして長年語り継がれているのが、巨大な「社員食堂(カフェテリア)」の存在です。広大なワンフロアに複数の調理ラインが並び、定食、麺類、カレー、ヘルシーメニューなど多様な選択肢が安価(1食400円〜700円程度)で提供されています。構内関係者によると「メニューのバリエーションが豊かで、栄養士が監修したスマートランチは健康志向の研究員に定評がある。窓一面に武蔵野のケヤキ並木が広がる景色は、思考に行き詰まった際の格好の息抜きになる」と評価は上々です。かつて設置されていた売店や喫茶スペースもリニューアルされ、ディスカッションをしながら軽食をとれるオープンラウンジ化が進められています。
一方で、構内が広大すぎるがゆえの苦労も存在します。敷地内の端から端へ移動するだけで徒歩10分近くかかるため、「棟をまたいだ打ち合わせには構内専用の自転車を使うこともある」という声は少なくありません。また、敷地周囲は武蔵野市の閑静な住宅地に囲まれており、昼休みにふらりと外食へ出かけるには距離があるため、基本的に昼食は食堂で済ませる文化が根付いています。セキュリティ基準も極めて厳格であり、USBメモリや通信機器の持ち込み規制、ゲートごとの認証など、機密保持のストレスと背中合わせの研究環境である点も現場のリアルな証言として挙げられます。