2000年代中盤の民放各局にとって、細木数子は文字通り「数字を持てる最強のコンテンツ」だった。TBS系『ズバリ言うわよ!』やフジテレビ系『幸せって何だっけ〜カズカズの宝島〜』など、冠番組はいずれも20%を超える高視聴率を連発。大御所芸能人や新進気鋭のタレントすら一刀両断する過激な語り口は、お茶の間の視線を釘付けにした。
だが、その繁栄は長くは続かなかった。2008年3月、彼女は突然の番組終了とともにレギュラー出演をすべて終了させる。視聴者にとっては寝耳に水だった。テレビ局側も引き止めを図ったとされるが、本人の意思は固く、そのまま画面から姿を消した。この決断の速さこそが、彼女の権勢の凄まじさと同時に、抱えていたリスクの大きさを物語っていた。