2010年代に入ると、ロキノン系カルチャーは大きな転換点を迎えます。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』や『COUNTDOWN JAPAN』の動員数が数十万人規模へ膨らむ中、フェスの現場で強烈な威力を発揮したのが「四つ打ちロック」でした。
バスドラムが等間隔でビートを刻むダンスビートに、キャッチーなギターリフとシンガロングを乗せたスタイルは、初見の観客でも瞬時に身体を揺らし、ステップを踏める即効性を持っていたのです。
- フェス定番曲の量産:KANA-BOONの『ないものねだり』、KEYTALKの『MONSTER DANCE』、キュウソネコカミの『ビビった』など、観客一体型のキラーチューンが続々と誕生。
- 現場のスポーツ化:サークルモッシュやツーステップが一般化し、フェスが「音楽を深く聴く場」から「身体を動かして騒ぐ場」へと変容。
この変化はロックフェスを大衆的なレジャー産業へと押し上げた一方で、「どのバンドも似たようなBPMと四つ打ちのリズムばかり」「フェスでウケるための曲作りが優先されている」という純粋なリスナーからの批判を招く要因にもなりました。