これから『トッケビ』を見る人は、ワン・ヨに関する情報を知りすぎると一部の展開を先に理解してしまう可能性がある。この記事では作品理解のために前世と現世の関係に触れているが、何も知らずに驚きを味わいたい人は、先に本編を見てもいい。
一方で、すでに視聴済みの人には、キム・ミンジェの場面を意識した再視聴をすすめたい。初回では死神とサニーの関係に泣いた人も、二度目はワン・ヨの未熟さや王妃の覚悟に目が向くはずだ。『トッケビ』は、知ってから見返すと別の悲しみが立ち上がる作品である。
特に高麗時代の場面では、衣装や台詞だけでなく、誰が誰を見ているのかに注目したい。ワン・ヨは言葉よりも視線で崩れていく。キム・ミンジェの演技はそこにある。大きな場面だけでなく、沈黙の短いカットにも役の本質がにじむ。