JR天満駅を降りて一歩足を踏み入れれば、そこは眩いばかりのビニールシートと提灯が誘う迷宮だ。迷路のように入り組んだ裏天満の路地には、個性が弾ける居心地の良い店がひしめく。
なかでも勢いを増しているのが、肩肘張らずに立ち寄れるイタリアンバルだ。かつてはドメーヌもののボルドーやブルゴーニュが主役だったワインリストも、今や造り手の顔が見える自然派ワイン(ナチュール)が主役に躍り出た。無農薬栽培のブドウと野生酵母で仕込まれた一本は、素材の味を活かした天満ならではの割烹風小皿料理とも見事な引き立て合いを見せる。