技術の進化は衣装にとどまらない。メイクアップ技術の授業では、解剖学や皮膚科学に基づいた立体メイク、特殊メイクの技法が伝授される。2次元の絵をいかに3次元の人間へと自然に落とし込むか。骨格を補正するテーピング技術や、撮影時のライティングによる影の出方を計算したシェーディングは、もはや緻密な科学であり芸術だ。
さらに注目すべきは「ポージングと演技論」の講義だ。モーションキャプチャ技術が映画やゲーム開発の主流となった現在、スーツを着用した状態で完璧にキャラクターになりきり、正確な動作を提供できる人材のニーズは急増している。体幹トレーニングから殺陣、視線の配り方に至るまで、身体表現を徹底的に叩き込まれた学生たちは、卒業と同時に即戦力のアクターとしても重宝されている。