ここで整理しておきたいのが、昔ながらの純粋な醸造酢と調味酢の違いだ。穀物や果実を発酵させて作る醸造酢は、糖質も塩分もほぼゼロに近い。一方、調理の手間を省くために味付けが施された製品は、いわば「完成されたタレ」に近い性質を持つ。
だからといって調味酢が悪というわけではない。酸味がマイルドで食べやすく、普段は野菜を敬遠しがちな子どもや家族が、積極的に野菜を食べるきっかけになるという大きなメリットもある。調理時間を短縮し、自炊のハードルを下げる存在として、日常の食卓を豊かにしている貢献度は計り知れない。