凶行に至った精神構造を紐解く上で、多くの犯罪心理学者が注目したのが彼女の成長過程だ。学生時代の卒業アルバムから読み取れる強い孤立感と、成人後に見せた極端な自己承認欲求。これらは相反するようでいて、実は根底で深く繋がっているとされる。愛されたいという強烈な飢餓感と、それが満たされないときに表出する激しい他責傾向である。
自分を悲劇のヒロインに仕立て上げ、世間の注目を一身に集めようとした一連のメディア露出。それは幼少期から積み重なった屈折した自尊心の暴走だったのかもしれない。学生時代に負った心の歪みが、最悪の形でわが子や罪のない近所の子供へと向けられたプロセスの解明は、現代社会における心理的孤立の問題とも重なり合っている。