しかし、この空前のブームは長続きしなかった。海外パークを筆頭に、キャラクターが突然地面に倒れ込む対応は急速に姿を消していくこととなる。その最大の理由は、現場における「安全管理」と「衣装の維持」という切実な現実にあった。
プラスチック状のパーツを持つバズ・ライトイヤーや、視界が限定されているキャラクターたちが固いアスファルトの上に勢いよく倒れ込む行為は、中のキャストの怪我に直結する大きな危険を孕んでいた。さらに、1日に何十回も地面に倒れ込めば、精巧に仕立てられた衣装はあっという間に傷み、汚れ、メンテナンスの負担も限界を超えてしまう。一人が叫ぶと周りのゲストも次々に叫び出し、現場のコントロールが利かなくなるパニック状態も懸念されたのだ。