活動の主戦場は、いまや地上波のテレビ番組だけにとどまらない。YouTubeをはじめとする動画プラットフォームでの歌唱映像は、国境を越えてアジア圏や欧米の音楽リスナーの間でも密かにバイラルを起こしている。日本語特有の情念を帯びた彼女のボーカルは、言葉の壁を越えるエモーショナルなインストゥルメントとして再評価されているのだ。
さらに現在、音楽業界内ではNetflixをはじめとするグローバル動画配信サービスの大型アニメーション作品やドラマの劇中歌・劇伴ボーカルへの抜擢が噂されている。映像のダイナミズムを壊さず、かつ劇的な感情の起伏を付加できるシンガーとして、佐々木麻衣のような本格派の声はプロデューサー陣にとって喉から手が出るほど欲しいピースに他ならない。日本のローカルな歌謡文化が、世界のストリーミング市場へと接続される瞬間がすぐそこまで来ている。