プロ入り後に球界屈指の強打者へと急成長を遂げたことで、ファンの間では「いつかFA権を行使してカープに来るのではないか」という移籍の噂が現実味を帯びて語られるようになりました。特に2010年代後半、柳田選手が国内FA権の取得時期に近づくにつれ、スポーツ紙の移籍報道やネット掲示板「なんJ」などのコミュニティは過熱の一途をたどります。
ネット上では「柳田がカープに入れば打線は歴代最強になる」「地元愛が強い彼なら広島復帰を選ぶはずだ」といったカープファンの熱烈な待望論が噴出。マツダスタジアムでホームランを放った際のインタビューや、広島ローカル番組への出演シーンが切り取られては、移籍フラグではないかと検証される現象まで起きました。
しかし、現実には球団間の資金力やFA補強方針の壁が存在していました。育成と自前戦力の底上げを基本方針とし、高額なFAマネーゲームに参戦しないカープ球団の経営スタイルと、当時すでに球界最高峰の年俸に達していた柳田選手の獲得条件は、最初から噛み合っていなかったのが実情です。