真瀬樹里を語る上で欠かせないのが、父・千葉真一と母・野際陽子という伝説的なふたりの存在だ。昭和から平成、令和へと語り継がれるトップスター同士の間に生まれた彼女は、幼少期から常にエンターテインメントの最高峰に触れて育った。
両親の離婚やそれぞれの旅立ちという大きな人生の転機を経験しながらも、彼女はその血筋に甘えることなく、むしろプレッシャーを跳ね返すように自らの腕を磨き続けた。母が見せた凛とした知性と品格、父が世界に証明した妥協なき肉体表現。その双方が真瀬樹里という女優の骨格を形作っている。
家庭という枠組みにとらわれず、ひとりの表現者として生き抜いた両親の背中は、彼女自身の結婚観や人生観にも少なからず影響を与えている。「形骸化した結婚という制度に縛られる必要はない」という静かな信念が、彼女の生き方全体から滲み出ている。