ブームの引き金となったのは、現在進行形で世界的な盛り上がりを見せる『ONE PIECE』の「エッグヘッド編」だ。黄猿が抱える葛藤、親しい者たちを任務のために排除しなければならない苦悩が描かれる中で、彼の表情や仕草に、かつての田中邦衛氏がスクリーンで見せた「哀愁」や「狂気」を重ね合わせるファンが急増した。
単なる強敵としてではなく、人間味と冷徹さの狭間で揺れる複雑なキャラクターとして黄猿が描かれたことで、モデルである田中氏の過去の出演作へアクセスする若い視聴者が後を絶たない。配信プラットフォームでは、彼の代表作の再生数が異例のチャート逆走を見せている。