「早く片付けないと婚期が遅れる」と言われる雛人形と異なり、五月人形にはそうした伝承はありません。しかし、季節の節目の礼儀として、5月中旬頃(遅くとも5月下旬の梅雨入り前)には片付けるのが基本です。
片付けにおいて最も重要なのは「お日柄」ではなく「天候と湿度」です。雨天や曇天の日に人形を箱へしまうと、繊維や木材の中に湿気を取り込んでしまい、翌年箱を開けた際にカビやサビ、異臭が発生する原因になります。必ず「2〜3日晴天が続き、空気が乾燥した日」を選んで収納作業を行ってください。
作業時は、手の油分や汗が金属や漆に付着するのを防ぐため、必ず清潔な白手袋を着用します。付属の毛ばたきで優しく埃を払い、通気性の良い専用の防虫剤(人形用防虫剤)を適量入れて、直射日光の当たらない天袋やクローゼットの上段など、湿気の溜まりにくい高所に保管しましょう。