ネット上の情報やSNSの言説で頻繁に見られる誤解が、「大雨特別警報が出てから避難すればよい」という思い込みです。
大雨特別警報 警戒レベルとの関係において、特別警報は警戒レベル5相当に位置づけられます。しかし気象庁が特別警報を発表する段階では、すでに数十年に一度の猛烈な雨が降り続いており、土砂崩れや河川の越水が始まっているケースがほとんどです。道路が濁流で覆われ、車での移動も徒歩での避難も事実上不可能な状態に陥っています。
また、緊急速報 エリアメールは自治体が配信手続きを行って初めて届く仕組みのため、通信障害や自治体側の被災状況によっては着信が遅れる可能性も排除できません。国や自治体の防災情報アプリのプッシュ通知を複数設定し、気象庁が提供する危険度分布「キキクル」などを活用して、自ら危険を察知する自発的な行動姿勢が求められます。
【プロの結論】災害リスクから身を守るための行動基準チェックリスト
災害発生時に迷いを断ち切るため、平常時から以下の3条件を照合しておくことを強く推奨します。
- 即時避難すべき人:ハザードマップで浸水深が2階以上に達する区域、または土砂災害警戒区域に住んでおり、警戒レベル3〜4が出た世帯
- 在宅避難を検討できる人:ハザードマップの浸水想定区域外、もしくは強固なマンション中高層階で電気・水・食料の備蓄が7日分以上ある世帯
- 絶対にしてはならない行動:警戒レベル4が発令された後の様子見、田畑や水路の見回り、冠水した道路を自動車で強行突破しようとする行為