当メディアが実施した保護者へのヒアリング調査や、知恵袋・育児掲示板に投稿された鬼さん電話 口コミの質的分析から、現場で起きているリアルな人間模様が浮かび上がってきました。
都内在住で3歳男児を育てる母親(34歳・会社員)は、次のように語ります。
「保育園からの帰り道、踏切の直前で手を振りほどいて走り出そうとしたことがありました。命に関わる瞬間だったので、帰宅後に鬼さん電話を見せて『危ないことをすると本当に鬼さんが連れて行っちゃうよ』と伝えました。それ以来、道路では必ず手を繋ぐようになりました。ただ、日常の些細なイヤイヤで使うのはやめています。普段使いすると効果が薄れるだけでなく、子どもを怯えさせるのが辛いからです」
このように、「命の危険がある重大なルール違反」に限定して使用している家庭では、トラウマ化を回避しながら一定の抑止効果を得ている傾向が見られます。一方で、「親の都合による日常的な脅し」として乱用してしまった家庭では、親子の信頼関係に軋みが生じているケースが目立ちます。