ネット上で囁かれる「かつてこの場所で未解決の殺人事件が起きた」という言説について、警察の公的記録や新聞の縮刷版を検証すると、殺人の滝の噂の真相が見えてきます。
実際には、都市伝説で語られるような連続殺人などの凶悪犯罪が公式に記録されているわけではありません。しかし、過去に発生した重大な転落事故や水難事故の記録は複数確認されています。滝の落差や滝壺の深さ、濡れた岩場の滑りやすさといった事故原因が重なり、命を落とすケースが昭和から平成にかけて相次ぎました。
こうした痛ましい事故の記憶が人々の間で語り継がれるうちに、「事件」と「事故」の境界線が曖昧になり、やがて「呪われた場所」としてのイメージが一人歩きしていったのが実情です。