壁の歪みや床の傾きがある部屋で、垂直と水平を完璧に保ちながらメジャーを引くのは容易ではない。そこでプロやショップの設営現場で必ず用いられるのが「対角線測定法」だ。
ブルの中心点から、スローラインの後方端までの対角線距離を測定する。公式ルールにおけるこの対角線の正確な長さは2.93m(正確には約293.4cm / 9フィート7.5インチ)となる。
具体的には以下の手順で進めると失敗しない。
1. 床から1.73mの高さにボードの中心(ブル)を合わせ、壁へしっかりと固定する。
2. ブルの中心にメジャーの端を固定し、そのまま斜め下に向かってメジャーを伸ばす。
3. 床面でメジャーが「2.93m」を示す位置を探す。
4. ボードの直下からまっすぐ引いた線と、2.93mの地点が交差する場所。そこが正真正銘の正確なスローライン位置となる。
この三平方の定理を活用した対角線計測を行えば、壁の厚みやボードの突起に惑わされることなく、ミリ単位の精度でスローラインを割り出すことが可能だ。