畳のカビを根本から死滅させる最も効果的なアイテムは、濃度70〜80%の消毒用エタノールです。無水エタノールは揮発が早すぎて殺菌効果を発揮する前に蒸発してしまい、逆に濃度が低すぎると水分が残ってしまいます。70〜80%の濃度こそが、カビの細胞膜を破壊しつつ畳に過剰な水分を残さない黄金比です。
実際の除去作業は、部屋の換気を十分に行い、マスクとゴム手袋を装着した上で以下の手順で進めます。
【正しいカビ除去の4ステップ】
1. 換気と準備:窓を2箇所以上開けて空気の通り道を作り、胞子の吸入を防ぐ。
2. エタノール噴霧:カビが発生している箇所へ消毒用エタノールをスプレーし、15分ほど放置して除菌する。
3. 目に沿ってブラッシング:乾いた使い古しの歯ブラシ等で、畳の目に沿って優しく浮き出たカビをかき出す。
4. 乾拭きと乾燥:エタノールを軽く吹き付けた乾いた布で拭き取り、エアコンの除湿や扇風機で完全に乾燥させる。
注意したいのが掃除機のかけ方です。カビを見つけていきなり掃除機をかけると、排気口から微細な胞子が室内に猛烈な勢いで撒き散らされます。掃除機を使用する場合は、必ずエタノールでカビを死滅・拭き取った後の最終仕上げとして、畳の目に沿ってゆっくりと吸い取るのが鉄則です。