ネット上の掲示板やSNS、知恵袋を調査すると、「朝起きたら急にボタンが固まり、石のように硬くて押せなくなった」「画面のひび割れを放置していたら、ある日突然ホームボタンだけが無反応になった」といった悲鳴が後を絶ちません。特に季節の変わり目や湿度の高い梅雨時、真冬の結露シーズンにトラブル報告が急増する傾向があります。
都内大手スマートフォン修理チェーンに勤務するチーフエンジニアの証言は、この実態をより鮮明に浮き彫りにしています。
「店頭に『ホームボタンが陥没して押せない』と駆け込んでこられるお客様の約4割は、iPhone SEシリーズの感圧式仕様をご存じありません。電源が落ちている状態やシステムが固まっている状態では、ボタンはただの平らなガラスです。物理的に動かないのは正常な仕様なのですが、人間は指先の触覚フィードバックがないと『壊れて固まった』と錯覚してしまうのです。また、残りの6割のうち半数近くは、お風呂場での使用による内部腐食が原因です。防沫性能を過信して湯船に持ち込み、徐々にTaptic Engineやホームボタンケーブルを腐食させてしまっています」
ユーザーの声からも「アルコール消毒液を直接吹きかけて拭いたらカチカチ言わなくなった」「保護ガラスフィルムのフチがボタンの縁に干渉して接触不良を起こしていた」といった、日常の些細な取り扱いが引き金となったトラブルが多数確認できます。焦ってボタンを爪や針で無理にほじくり出す行為は、周囲のゴムパッキンやセンサーを完全に破壊する最悪の悪手であり、絶対に避けるべき現場の教訓です。