稲佐山山頂へ登る交通手段として、旅行者の間で最も議論が分かれるのが稲佐山ロープウェイと稲佐山スロープカーの選択です。双方は発着地点も景観の角度も大きく異なるため、自身の交通手段や旅程に合わせて明確に使い分ける必要があります。
ロープウェイは、山麓の「淵神社駅」から山頂の「稲佐岳駅」までを約5分で結びます。世界的工業デザイナー・奥山清行氏率いるKEN OKUYAMA DESIGNが手がけた360度シースルーのゴンドラが特徴で、空中に浮かび上がりながら徐々に視界が開けていくドラマチックな空中散歩を堪能できます。長崎駅から路線バスでアクセスする旅行者にとっては、淵神社駅発着のロープウェイが最も定番のルートです。
一方、2026年に新設されたスロープカーは、中腹の「稲佐山公園(中腹駅)」から山頂を結ぶ新世代の移動システムです。中腹駐車場に直結しているため、レンタカーや自家用車で訪れるドライバーにとって抜群の利便性を誇ります。全面ガラス張りのスタイリッシュなキャビンが斜面を滑るように進み、バリアフリー対応も極めてスムーズです。
長崎駅から移動する場合は、長崎バスの3番・4番系統(下大橋行き等)に乗車し、「ロープウェイ前」バス停で下車するのが最短です。路線バスは日中から夕方にかけて1時間に数本運行されており、所要時間は約7〜10分、運賃も200円前後と極めて安価に移動できます。