八王子・長池公園の知られざる魅力と旧四ツ谷見附橋の歴史を歩く

八王子・長池公園の知られざる魅力と旧四ツ谷見附橋の歴史を歩く

八王子・長池公園の知られざる魅力と旧四ツ谷見附橋の歴史を歩くの全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

公園のシンボルとして圧倒的な存在感を放つ「長池見附橋」。この橋の正体は、大正2(1913)年に新宿通り(現在の国道20号)のJR四ツ谷駅上に架けられた「旧四ツ谷見附橋」そのものである。設計を手掛けたのは、赤坂離宮(迎賓館)の建設にも深く関わった明治を代表する宮廷建築家・妻木頼黄。ネオ・バロック様式の装飾美、高欄に刻まれた繊細なレリーフ、重厚な親柱の鋳鉄製照明灯など、細部に至るまで当時の帝都の威信と美意識が凝縮されている。

平成初期、四ツ谷周辺の道路拡幅工事に伴い解体の危機に瀕したこの名橋を救ったのが、都市再生機構(旧都市基盤整備公団)が主導した「四ツ谷見附橋移築復元プロジェクト」だった。解体されたパーツは番号管理され、八王子へと移送。姿池の上に往時の姿そのままに再構築された。土木技術史における卓越した価値が認められ、現在は「土木学会選奨土木遺産」にも認定されている。橋の上に立ち、池の水面に映るアーチを見下ろせば、百年の時を超えて受け継がれた技術者たちの執念が肌に伝わってくるようだ。

渡辺 美咲
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渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。