最近のトレンドとして、子連れではない大人の単独客やカップルの姿が目立つようになってきた。SNSのアルゴリズムに最適化されたコンテンツに囲まれ、効率と正解ばかりを求められる日常に、人々は息苦しさを感じているのだろう。子どもの描く絵には、他人の評価を気にしない、純粋な「描きたい」という初期衝動が満ち溢れている。
理屈や技術を超えた、キャンバスからはみ出すほどのエネルギー。それに触れたとき、思わず涙ぐむ大人の姿も珍しくない。かつて自分も持っていたはずの、損得勘定のないピュアな創造性を思い出す場所として、この美術館は現代人のメンタルヘルスケア的な役割も果たし始めている。