劇場公開作のラストシーン以降、彼女たちの物語がどのように続いたのかを知る者は案外少ない。三鷹の森ジブリ美術館限定で上映されている短編映画『めいとこねこバス』は、まさにその答えとなる貴重な作品だ。
草壁メイが再び不思議な世界へと踏み出すこの物語では、ネコバスの子どもである「こねこバス」との交流が瑞々しく描かれる。かつてトトロと出会ったあの日のように、キャラメルを分け合い、夜の空へと飛翔するメイ。宮崎駿監督が自ら原作・脚本・監督を務めたこの短編には、映画本編で提示された「子どもだけが出会える神秘」が、より濃密なスケールで凝縮されている。ファンにとってはこの隠れた名作こそが、正統な後日譚としての熱い支持を集めている。