フワちゃんの流暢なスピーキングを耳にした人の多くは、彼女を「完全な帰国子女」だと捉えがちだ。実際のところ、彼女は小学校2年生から4年生までの約2年間、父親の仕事の都合でアメリカ・ロサンゼルスに滞在していた。だが、わずか2年間の幼少期滞在だけで、大人になってからも通用するネイティブレベルの運用能力が自然と維持されるほど甘くはない。
ロサンゼルス時代の最大の収穫は、流暢な語彙力そのものよりも「言葉が通じない環境への耐性」だったという。転校初日に英語がまったく分からずとも身振り手振りと笑顔で周囲を巻き込んだ原体験が、間違いを恥じない図太いマインドセットを形作った。帰国後に多くの日本人児童が直面する「英語力の忘却」という壁に彼女もぶつかったが、芯に残ったコミュニケーションへの恐れのなさは消えなかった。