「はま寿司で食中毒が発生したのではないか」という不安の声がWeb上で定期的に浮上する背景には、外食産業全体に共通するサジェスト検索のアルゴリズムと、過去の局所的な事案が混ざり合って拡散された経緯があります。
飲食業界の公的記録および各自治体の保健所発表を精査したところ、はま寿司の全国約600店舗超のネットワークにおいて、ブランド全体を揺るがすような組織的・全国規模の大規模食中毒事故は確認されていません。過去に数件、局所的な店舗でノロウイルスや特定食材に起因する疑いが生じ、保健所の立ち入り調査や短期間の自主休業・営業自粛等が行われた履歴はあるものの、これらは速やかに是正措置が講じられ、行政指導のもとで衛生環境の再構築が完了しています。
それにもかかわらず「食中毒の噂」が絶えない最大の理由は、回転寿司という業態自体の喫食者数の多さにあります。年間数千万人規模が利用するメガチェーンでは、日常的な体調不良や食べ過ぎによる胃腸炎を発症した利用者が、直近の食事内容としてSNSや知恵袋に「はま寿司に行った後にお腹が痛くなった」と書き込むケースが後を絶ちません。こうした個人の主観的なつぶやきが蓄積され、検索エンジンの関連ワードとして定着してしまったのが噂の真相です。