では、本質的な識別軸はどこにあるのか。結論から言えば、動作のエネルギーがどこに向かっているかという「矢印の方向」に尽きる。
自動詞は、動作が主語自身の中で完結する。例えば「主語が動く」「花が咲く」「電車が止まる」。ここには動作を受ける外部の対象(目的語)が存在しない。エネルギーは主語の内部にとどまるか、その場で消費される。
対して他動詞は、動作のエネルギーが主語から離れ、別の対象へと勢いよく照射される。「主語が車を動かす」「人が花を育てる」「運転士が電車を止める」。ここでは必ず「何を」「誰を」にあたる目的語が必要となる。この「働きかけのエネルギーがあるか否か」こそが、すべての判断基準となる。