ストーリー機能の致命的な脆弱性は、発信者が消去のイニシアチブを握っていると思い込んでいる点にある。実際の主導権は、画面を閲覧している受領者側に存在する。サイレントでキャプチャを保存するツールや画面録画機能の普及により、投稿者が保存された事実を感知することは不可能だ。
さらに陰湿なのは、保存された証拠が「即座に使われるとは限らない」という点だ。数ヶ月、あるいは数年が経過し、人間関係の破綻や利害の対立が生じた瞬間に、過去の投稿画像が突如として突きつけられる。かつて自分が投げつけた悪意の刃は、時間を越えて自分自身の首元へと戻ってくる。