物語のクライマックスにおいて、観客の間で決定的な賛否の分水嶺となったのが、主人公・帯刀アラタ(山田涼介)の正体と怪獣処理の最終手段です。劇中では環境大臣や特務隊、専門家たちが泥縄式の対策を重ね、死体爆発を阻止するためにあらゆる科学的アプローチを試みます。
しかし、最終局面で選ばれた解決策は、それまでの苦闘を根底から覆すものでした。過去に姿を消していたアラタが突如として「光の巨人(変身ヒーロー)」へと覚醒し、怪獣「希望」の死体を抱えて大気圏外へと飛び去るという幕切れを迎えます。
「最初から巨人が片付ければよかったのではないか」という身も蓋もない脱力感は、特撮ジャンルのメタフィクションとして意図された演出でした。しかし、人類の知恵と泥臭い努力による解決を信じて見守っていた観客にとっては、梯子を外されたようなカタルシスの欠如として受け止められ、公開当時の辛辣なレビューへと直結しました。