彼女の名を全国区へと押し上げた最大の契機は、間違いなく『仮面ライダーギーツ』におけるツムリ役だった。浮世英寿をはじめとする個性豊かなライダーたちを見守り、ゲームを進行させるナビゲーター。一見すると感情を排したアンドロイドのような無機質さが求められる役割でありながら、彼女はその奥底に揺らぐ微細な人間性を巧みに滲ませていた。
衣装の着こなしや視線の動かし方一つをとっても、細部へのこだわりが尋常ではない。特撮という特有の世界観において、リアリティとフィクションの絶妙な境界線を維持し続けた演技力は、放送当時から熱狂的な支持を集めた。ファンを魅了したのは、単なる容姿の美しさだけではない。画面の空気を一瞬で変えてしまう強烈なオーラだったのだ。