地震が発生した瞬間のデジタル空間は、極めて高密度の感情と断片的な情報が渦巻く場と化します。X(旧Twitter)などのSNSプラットフォームでは、揺れ発生から数十秒以内に「地震」「どこ」「めちゃくちゃ揺れた」といったワードがトレンド上位を席巻しました。
実際にネット上で観測されたネットの反応を多角的に分析すると、以下のような生々しい証言が多数を占めています。
「高層階にいたが、数分間にわたって船酔いのような横揺れが続いた」
「緊急地震速報の警報音が鳴る前にドンと突き上げる衝撃が来て身動きが取れなかった」
「最寄り駅で改札への入場制限がかかり、駅前ロータリーが身動きの取れない状態になっている」
こうした生の目撃情報は、公的機関の発表が追いつかない極初期の現場状況を浮き彫りにする貴重な手掛かりとなります。一方で、重大な懸念点として浮上しているのが、生成AIツールを用いた偽の被害画像の拡散や、数年前の被災地映像を「いまの現場の惨状」と偽って投稿するインプレッション収益目当てのフェイクポストです。通信が不安定になる局面において、出所不明のアカウントが発信するショッキングな画像や根拠のない救助要請を無批判にリポストする行為は、救助活動を混乱に陥れる二次被害を生み出しかねません。