「鳥軟骨を食べ続けると痛風になる」という言説を耳にしたことがある人は少なくありません。しかし、食品分類における鶏軟骨の痛風リスクを検証すると、意外な事実が浮かび上がります。公益財団法人痛風・尿酸財団の基準において、鳥軟骨のプリン体含有量は100gあたり約40〜60mgとされ、肉類の中でも「極めてプリン体が少ない低リスク食品」に分類されます。
レバー(300mg以上)や鶏むね肉・もも肉(120〜150mg前後)と比較しても、鳥軟骨のプリン体は半分以下にとどまります。それにもかかわらず痛風のリスクが噂される最大の要因は、「ビールなどのお酒と一緒に大量消費されやすい居酒屋メニューの代表格だから」という環境的バイアスにあります。
また、鳥軟骨のコレステロールに関しても、100gあたり約40〜50mg程度と非常に控えめです。軟骨の主成分は主に水分とコラーゲン繊維、コンドロイチン硫酸などのムコ多糖類で構成されており、血管や血中脂質に直接的な悪影響を及ぼす要素は素材自体にはほとんどありません。