ネット上のコミュニティで長年語り継がれているのが、「金銀でチコリータを選ぶのはハードモード」という定説です。なぜチコリータはこれほどまでに不遇・弱いと評価されてしまったのでしょうか。その背景には、第2世代特有のシステムと環境要因が複雑に絡み合っていました。
最大の理由は、ジョウト地方のジムリーダーとの相性が壊滅的だったことにあります。
・1人目(ハヤト):ひこうタイプ(弱点)
・2人目(ツクシ):むしタイプ(弱点)
・3人目(アカネ):ノーマル(ミルタンクの「ころがる」が刺さる)
・4人目(マツバ):ゴースト(毒複合のため草半減)
・7人目(ヤナギ):こおりタイプ(弱点)
・8人目(イブキ):ドラゴンタイプ(草半減)
序盤から弱点属性を突かれるジムが連続し、くさ技が等倍以上で通る相手がほとんど存在しませんでした。ヒノアラシやワニノコがスムーズに突破できる場面でも、チコリータを選んだプレイヤーは序盤から激しい苦戦を強いられたのです。
第二の理由は、当時の攻撃技プールの乏しさです。初期の金銀では強力なくさ特殊技の習得が遅く、メインウェポンが命中不安定な「はっぱカッター」や威力控えめな技に依存していました。さらに敵組織であるロケット団がどくタイプのポケモンを多用したことも、くさ単タイプのチコリータには大きな逆風となりました。
そして第三の要因が、アタッカー偏重のストーリー攻略環境です。メガニウムの真価は壁貼りや回復を絡めた耐久戦術にありますが、テンポよく敵を一撃で倒したいシナリオ攻略においては、決定力不足がそのまま「使いにくさ」として認識されてしまいました。