どれほど情熱的な想いを抱いていても、最低限の冠婚葬祭マナーを欠いてしまってはせっかくの祝意に水を差す。公益社団法人日本ブライダル文化振興協会が発信する基本規範においても、言葉の選び方や形式美は、祝宴全体の品格を守る防波堤として重んじられている。
とりわけ注意すべきは「句読点(、や。)」の扱いだ。「お祝い事に終止符を打たない」「縁を切らない」という古くからの験担ぎに基づき、婚礼メッセージでは句読点を打たず、スペースや改行で文章を構成するのが正しいマナーとされる。また、「別れる」「切れる」「重ね重ね」「度々」といった忌み言葉や重ね言葉の混入も避けなければならない。「また飲みに行こう」は「近いうちに集まろう」へとスマートに言い換える。そうした繊細な配慮にこそ、大人の知性が宿る。