ファンの記憶に最も深く刻まれているWBC日韓戦の名勝負ハイライトといえば、2009年大会決勝の延長10回表、イチロー選手が放ったセンター前への2点タイムリーヒットでしょう。2ボール2ストライクから粘りに粘り、低めの変化球を捉えた一打は、日本野球史に残る最高の瞬間として今なお語り継がれています。
また、2015年プレミア12準決勝で見せた韓国代表の驚異的な粘り強さも見逃せません。侍ジャパンのエース・大谷翔平選手に7回無失点と完璧に抑え込まれながらも、継投に入った終盤のワンチャンスを逃さず畳み掛けた攻撃は、韓国野球の真骨頂とも言える勝負強さでした。
歓喜の裏には必ず痛恨の敗戦があり、その悔しさが次の対戦へのモチベーションとなる――日韓戦が常にドラマチックである理由は、この途切れることのないリベンジの連鎖にあります。