アクロバットを得意とするグループの双璧といえば、A.B.C-ZとSnow Manの2組をおいて他にありません。彼らは下積み時代、滝沢秀明主演の『滝沢歌舞伎』やKinKi Kids、KAT-TUNのバックダンサーとして、舞台上の難所をすべてアクロバットで埋める「職人集団」として重用されてきました。
特にA.B.C-Zの塚田僚一が残した「連続バク転30回超」という記録は、単なる筋力だけでなく、旋回軸を1ミリもずらさない驚異的な空間認知能力の賜物です。舞台関係者の証言によると、「塚田の連続技は、疲労による乳酸蓄積の中でも手のひらの接地角度が一切変わらない」と評されており、国内の体操指導者からも高い評価を受けています。
一方のSnow Manは、初期メンバー6人(岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、宮舘涼太、佐久間大介、阿部亮平)全員が高いバク転・宙返りスキルを保有していました。中でも佐久間大介の身体能力は突出しており、他者の踏み台となって宙へ舞い上がる「フライングキャッチ」や、助走を最小限に抑えたバク宙など、アクロバットのバリエーションは群を抜いています。
彼らが築いたスタイルは、ただ危険な技を披露するのではなく、「群舞(フォーメーションダンス)の最高潮でアクロバットを点火させる」という、ショービジネスにおける劇的な演出効果を確立させました。