大手テーマパークが軒並みチケット価格を値上げし、家族連れの財布を圧迫するなか、この園が貫くのは「入園料無料」という既存のビジネスモデルを覆す戦略だ。入場口にゲートはない。近隣の住民が散歩がてらふらりと立ち寄り、ベンチでコーヒーを飲む横を、バックパッカーが通り過ぎる。
収益の柱は、個別の体験型アトラクションや、地元食材を極限まで昇華させたフードトラックエリアだ。魚津港で上がったばかりの鮮魚を薪窯で焼き上げるフィッシュバーガーや、地元の果樹園とコラボレーションしたクラフトシードル。単なる「遊園地飯」の枠を超えた食のクオリティが、滞在時間を大幅に延ばしている。結果として、乗車チケットの売上だけでなく、市内の宿泊施設や飲食店への経済波及効果は前年比で200%を超えた。数字がそれを証明している。