この都立大人気の底上げを後押ししているのが、小池百合子東京都知事が推進する都内在住者向けの学費実質無償化方針だ。少子化が急速に進むなか、優秀な若年層を首都圏につなぎ止め、将来のイノベーションの核として育成しようとする都の戦略的な思惑が透けて見える。
学費面での圧倒的なアドバンテージは、従来の受験校選びの常識を覆した。かつてなら地方の難関国立大学や都内の有力私立大学を選んでいたハイレベルな層が、都立大を選択肢の最前列に据えるようになり、結果として全学的な入試難易度を引き上げるサイクルの原動力となっている。