だが、人生は順風満帆にはいかない。最初の結婚と、愛息の重度のアトピー性皮膚炎との闘い。この壮絶な闘病生活が、彼女の人生を大きく変えることになる。我が子を救うために家中の埃を排除しようと試行錯誤する中で生まれたのが、あの伝説の掃除用具「マツイ棒」だった。
主婦としての執念が生み出したこのアイデア商品は、テレビショッピングで爆発的なヒットを記録する。特許を取得し、億単位のビジネスを自ら動かす。この時、彼女は単なる「元女優」から「凄腕の実業家」へと脱皮を遂げたのだ。どん底の状況からでも価値を生み出す執念は、この頃に完全に確立された。