鳳凰高校の歴史を語る上で、1996年の共学化および校名変更前の「加世田女子高校」時代を欠くことはできない。1980年代後半から1990年代にかけて、鹿児島県の高校女子長距離界は全国屈指の超激戦区であった。その中心にいたのが加世田女子であり、彼女たちが叩き出すタイムは全国の強豪校を常に震撼させていた。
当時の日本の高校女子駅伝は、種目としての確立期にあった。加世田女子高校は、徹底した基本フォームの叩き込みと、圧倒的な走込み量を武器に頭角を現した。校名が「鳳凰高校」へと変わってからも、その伝統と勝負根性は脈々と受け継がれていく。
時代が変われど、チームが掲げる目標は一つ。「都大路での一律上位入賞と、日本一のチームワーク」だ。トラック競技での個人記録追求にとどまらず、5人が一本の襷でつながる駅伝特有の戦術眼を養う指導が、伝統的に行われている。