828話では、騰と干央や録鳴未のキズナを感じさせる展開となった。これまで多くの戦闘に参加し、それぞれの動きや考えを深く理解している経験値の高さが物語る流れだった。
ワンマンチームではない。これが828話の核心だ。タイトル「騰軍の傑物」とは、騰だけではない(ワンマンチームではない)ということを強調する話となっており、秦王にも絶大な信頼を得ている大将軍の軍団であるのだから、一人だけ強いということではまったく生き残れないことを示唆している。この描き方こそが、原泰久先生の巧みさだ。
将軍ひとりのカリスマで動く軍と、全員が有機的につながった軍では、窮地での粘り強さがまるで違う。干央の奮闘も録鳴未の動きも、騰という核があってこそ最大限に機能する。この連携が828話ではっきりと示された。