初登場時の彼女は、五条悟の大ファンであり、サインをねだるような可憐な「ミーハー女子」として描かれていた。京都府立呪術高等専門学校の同級生や先輩たちに翻弄されつつも、場の雰囲気を和らげる貴重な清涼剤として機能していたのだ。
だが、その明るい表情の裏には、大家族を養うために給料の良い呪術師を目指すという、極めて切実でリアリティのある裏設定が存在する。芥見下々が描く裏設定の細やかさは、彼女の貧しい家庭環境と、家族思いな優しさを際立たせる。呪術界の理不尽な階級社会において、彼女の動機は誰よりも庶民的であり、だからこそ多くのファンの共感を呼ぶ。