発言者である元プロゲーマーは、スポンサーの撤退や契約解除など、事実上の社会的制裁を受けた。これはいわゆる「キャンセルカルチャー」の典型例である。
しかし、個人を社会的に抹殺することで、問題の本質は解決したのだろうか。彼女を糾弾した人々の多くは、差別的な構造そのものを批判したかったわけではない。単に「叩いてもいい大義名分のある標的」を見つけ、日頃の鬱憤を晴らすためのエンターテインメントとして消費していた側面は否めない。
個人を排除して終わるトカゲの尻尾切りでは、社会の根底にあるルッキズムや差別意識の本質的なアップデートには繋がらないという教訓を、私たちは得たはずだ。