作家・田中芳樹の手によって紡がれた原作小説は、出版業界において類を見ないロングセラーとして愛されてきた。初期のカドカワノベルスから光文社カッパ・ノベルスへと版元を移しながら、2017年12月に刊行された第16巻『天涯無限』でついに完結。その結末は、多くのファンを呆然とさせ、同時に深い感慨へと誘うものとなった。
物語の第二部で描かれたのは、隣国との権謀術数だけではない。三百年ぶりに復活を遂げようとする魔神「蛇王ザッハーク」とその配下、魔導士たちとの総力戦である。人対人の国盗り物語から、世界の存亡を賭けた神話的スケールへのシフト。そこで待っていたのは、歴戦の猛者たちを容赦なく襲う過酷な運命だった。