『大恋愛』の現場で最も話題を集めたのが、台本を超えた自然体の掛け合いとアドリブシーンの多さです。演出を手掛けた金子文紀監督ら制作陣は、2人の間に流れる独特のリズムと空気感を尊重し、長回しのカットを多用しました。居酒屋で黒酢ドリンクを飲むシーンや、自宅アパートでの軽妙なやり取り、砂浜を散歩する場面など、日常的なシーンの多くに即興の芝居が散りばめられています。
特に視聴者の心を鷲掴みにしたのが、第1話から披露された数々のキスシーンです。真司が尚の不意を突くようなキスや、病気の進行に怯える尚を優しく包み込むキスなど、一つひとつの接触が計算された芝居の枠を超え、本物の恋人同士にしか見えないリアリティを放っていました。当時のインタビューで戸田さんは「ムロさんだからこそ心を開いて尚として生きることができた」と振り返り、ムロさんも「戸田恵梨香という女優に全力で身を委ねた」と語っています。
さらに放送当時、撮影の合間や番宣時に実施されたインスタライブでは、プライベートさながらのテンポの良い掛け合いを披露。お互いをファーストネームで呼び合い、リラックスした笑顔を見せる2人の姿は、「本当に付き合っているのではないか」とファンの間で大きな話題を呼びました。