体調の戻り具合に合わせて食材の形状と成分を変化させる「ステップアップ方式」こそが、体調を素早く整える決定打となる。ここからは、現場の管理栄養士が推奨する科学的根拠に基づいた回復食・療養食の具体的メニューを紹介しよう。
【第1段階:解熱直後〜当日】まずは液体中心の栄養補給だ。おすすめは「豆腐と卵のくず引きスープ」。出汁に塩と少々の醤油で味を調え、細かく崩した絹ごし豆腐と溶き卵を加え、片栗粉でとろみを付ける。とろみが胃粘膜を保護し、喉越しよく高品質なタンパク質を摂取できる。
【第2段階:回復期2〜3日目】胃腸の動きが戻り始めたら、「白身魚とカボチャのやわらか煮」へ移行する。タラやタイなどの低脂質な白身魚はアミノ酸スコアが高く、ビタミンA(βカロテン)が豊富なカボチャは粘膜の再生を強力にバックアップする。近年は料理研究家がYouTubeで発信する時短回復レシピも人気を集めており、電子レンジを活用した蒸し料理なら油を使わずに旨味を閉じ込めることが可能だ。