2026年シーズンの男子日本代表(龍神NIPPON)の歩みは、開幕前の下馬評を大きく覆す破竹の快進撃から始まりました。その起点となったのが、世界のトップ16カ国が激突したバレーボールネーションズリーグ(VNL)2026です。
予選ラウンド初戦のイラン戦から快進撃を続けた日本は、名古屋大会、フランス大会、フィリピン大会を駆け抜け、開幕10連勝を記録しました。特筆すべきは、予選ラウンド第3週フィリピン大会で行われたブラジル戦です。過去30年間にわたり主要公式大会で敗れ続けていたバレー界の巨人を相手に、フルセット(3-2)の死闘を制した瞬間は、世界のバレーボール界に激震を走らせました。報道各社の取材データによると、予選ラウンドを10勝2敗の2位という歴代最高順位で通過し、ファイナルラウンド(ポーランド・グダニスク)へ堂々の進出を果たしました。
ファイナルラウンド準々決勝では難敵スロベニアをセットカウント3-0のストレートで一退。準決勝で地元ポーランドに惜敗したものの、3位決定戦では強豪イタリアとのフルセットに及ぶ極限の攻防を制し、1977年ワールドカップ以来46年ぶりとなる世界大会でのメダル(銅メダル)を獲得しました。主将の石川祐希選手が大会ベストアウトサイドヒッターに選出されるなど、個の能力でも世界トップクラスであることを証明したのです。
勢いそのままに臨んだ8月のアジア選手権(イラン・ウルミア)でも、完全アウェーの決勝で地元イランをストレートで下し、3大会ぶり10度目のアジア王座を奪還。そして迎えた秋の最大目標が、国立代代木競技場第一体育館で開催されたワールドカップ2026(パリ五輪予選/OQT)でした。
初戦のフィンランド戦にフルセットで辛勝し、第2戦エジプト戦でまさかのフルセット負けを喫するという重圧と逆境に直面しながらも、チームは崩れませんでした。チュニジア、トルコをストレートで下して息を吹き返すと、セルビア、スロベニアといった欧州列強を連続で完封。最終戦を待たずに上位2枠以内を確定させ、自力でのパリオリンピック出場権獲得を成し遂げました。この勝負強さこそが、従来の日本代表と決定的に異なる点でした。