「あの人と同じ香水を買ったのに、自分がつけるとなんか違う」。そんな経験はないだろうか。白檀の香料は、つける人の肌の水分量、体温、そして皮脂の組成によって劇的に変化する性質を持つ。
スキンケミストリー(肌の化学反応)と呼ばれるこの現象において、白檀は最も個性が乗りやすい香料の一つだ。ある人の肌の上ではミルクのように甘くクリーミーに香り、また別の人ではドライでスモーキーなウッディへと変化する。街で見かける「魅力的な白檀の香りがする人」は、自分の体温や肌質に完璧に馴染むフレグランスの濃度や、つける部位を熟知している可能性が高い。