園内の賑わいは、岐阜県養老郡養老町全体の観光動線にもポジティブな循環をもたらしている。名瀑として知られる養老の滝や、現代アートの養老天命反転地と組み合わせた回遊ルートが定着し、週末には町内の飲食店や土産物店にも若い旅行者の姿が目立つようになった。
養老町観光協会をはじめとする地元組織も、この生きた昭和遺産を地域の宝として位置づけ、受け入れ態勢の整備を進めている。だが、課題がないわけではない。製造中止となった遊具部品の調達、職人の高齢化、老朽化した建物の維持など、現場が直面する壁は依然として高い。文化財級の空間をいかに次世代へ手渡していくか、官民を超えた模索が続いている。